掃除は、家事の中でも多くの時間を要します。
忙しい方だと、ついつい掃除を後回しにしてしまうのではないでしょうか。
日々の掃除をおろそかにしていると、生活の質は自然と下がってしまいます。

掃除をするハードルを下げるために、家づくりの際に掃除がしやすいような工夫をしておきましょう。
今回は、掃除の負担を減らした家づくりをしたい方に向けて、ポイントと掃除を楽にする設備をご紹介します。

□掃除がしやすい家のポイント

＊デコボコが少ない家

デザインにこだわって、デコボコを増やすと、個性を出せて良いのですが、掃除が大変になります。
例えば、リビングやキッチンの床に段差を作ったり、1つの階層に様々な高さのフロアを作ったりすると、時短に繋がるルンバは使えません。
また、間接照明を設置するために壁をデコボコにしたり、天井を下げたりすると掃除をする場所が余分に増えます。

ただ、掃除のしやすさばかり考えていると、理想の家を叶えにくいため、こだわりを入れる際は実用面のデメリットを理解した上で判断しましょう。

＊掃除が楽な設備を選ぶ

設備を決める際には、慎重に選びましょう。
特に掃除が大変であるキッチンやお風呂、トイレなどの水回りの設備で何を選ぶかが重要です。

＊適切な収納、適切な窓の大きさ、自分に合った内装にする

収納や窓の大きさに関しては、必要な数、必要な大きさを考えて設置しましょう。

内装素材に関しては、家の構造と同様にできるだけデコボコの無い製品を選ぶと良いです。
フラットな素材だと、埃や汚れが付きにくくなり、掃除が楽にできます。

また、壁や床の色も、ベージュやグレー系統にすると、汚れが目立ちにくくできます。
あえて汚れを目立たせてちゃんと掃除したい方は、ホワイト系の明るい色がおすすめです。
各個人の価値観に合った内装素材や色を選びましょう。

□格段に掃除が楽になる！設備・仕様をご紹介

・水回りの設備

水回りには、水に強いクッションフロアやタイルを使うのが良いでしょう。
クッションフロアかタイルで迷う方には、リーズナブルで、種類も豊富にあるクッションフロアがおすすめです。

また洗面台は、垂直に水栓が付いているものにすると、水栓周りに水が溜まりません。
水垢や赤カビの心配が無くなり、手入れの手間が省けます。

・キッチン周りの設備

ステンレス製のキッチンにすると、汚れが付きにくく掃除が楽になります。
壁にはキッチンパネルを施工するのも良いでしょう。
キッチンパネルは耐水性がある上に、表面がツルツルのため、掃除を楽にしたい方におすすめです。

・ダウンライトや断熱性の高いサッシ

ダウンライトとは、天井に埋め込んだ照明です。
取り付けるタイプの場合は、照明自体にホコリが溜まりますが、ダウンライトであればホコリが溜まりません。

ただ、照明の交換は自分ではできない点に注意が必要です。

そして、断熱性の高いサッシを取り付けると、面倒な掃除の一つである窓の結露の拭き取りの負担を軽減できます。
断熱性の高いサッシを施工するには、建物が高断熱であることが必要です。

□まとめ

今回は掃除が楽になる家づくりのポイントと、掃除の効率を上げる設備を紹介しました。
デコボコや段差が少ない家づくりを心掛けると、掃除がしやすくなります。
デザインにもこだわったために掃除の効率が下がってしまう部分があるのであれば、設備のオプションを付けて補うと良いでしょう。

ぜひこの記事を参考にして、デザインにも実用面にも満足できる家にしましょう。