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建物の耐震等級は意味がないのは本当?
皆さんは、建物の耐震等級について、意味がないという噂を耳にしたことはありませんか。
耐震等級とは、建物の地震への強さや耐震性能を示す指標のことです。
そこで今回は、耐震等級の意味とメリット、引き上げるデメリットをご紹介します。
□耐震等級は意味がない?
耐震等級とは、地震に対する建物の強度を示す指標で、3段階に分けられています。
耐震等級1は、建築基準法で定められている最低限の耐震性能を満たす水準で、耐震等級2は1の1.25倍の耐震性能、耐震等級3は1の1.5倍の耐震性能を満たす建物となります。
この基準は何度か改正されているため、同じ耐震等級であっても建てられた年代によって耐震性能が異なることがあります。
ここまで説明してきた耐震等級ですが、建物の地震に対する強さが分かりやすく示される数値であるため、しっかりと意味があります。
そしてここからは、耐震性能を決める4つのポイントを解説します。
1.建物の重量
軽い建物に比べ重い建物の方が地震に強いと思われがちですが、実際は地震に対する揺れが小さい軽い建物の方が地震に強くなります。
つまり、鉄筋コンクリートや鉄骨で作られた建物より木造住宅の方が耐震性能が高いのです。
2.なるべく多く耐力壁を使う
横からの力に強い耐力壁の量を増やせば増やすほど、家全体の耐震性能は高まります。
3.床の耐震
壁や骨組みだけでなく、耐力壁と繋がる床にも高い強度が求められます。
床の耐震性能が高いほど、耐力壁の強度が発揮されやすいのです。
4.耐力壁と耐震金物の配置のバランスを考える
ただ強い建材を使うだけでなく、耐力壁と耐震金物の配置のバランスを考慮すると、水平方向の耐力を高められます。
□耐震等級を上げることのデメリット
家を建てる際の指標として、耐震等級は大切ですが、耐震等級を上げた家を作る際は、注意しなければならないポイントがあります。
*間取りに制約がかかる
耐震等級を上げるためには、必要な壁量が増えるため間取りに制限が掛かりやすくなります。構造的に難しい間取りが発生しやすくなります。
開放的で広い空間を作ろうとすると、耐震性能が下がってしまうため、思い通りの間取りを採用できない場合があることを考慮する必要があります。
*費用がかさむ
耐震等級を上げれば上げるほど、専用の建材や高い技術力が必要となるため、必然的に費用がかさんでしまいます。
また、検査費や証明書の取得費なども必要となるため、費用が増すことを把握しておきましょう。
□まとめ
今回は耐震等級の意味と引き上げるメリット、デメリットを解説しました。
地震が多い日本において、地震に対する建物の強さの指標である耐震等級はとても重要です。
そのため、耐震性能を決める4つのポイントを満たした家づくりをしましょう。
また、耐震性能を上げる場合には2つのデメリットを伴いますが、地震に対する対策として必要となるので十分考慮した上で家を建てるのがおすすめです。
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