皆さんはトイレに入ったときに、「寒い」と感じることはありませんか。
高気密高断熱住宅であっても、トイレは寒く感じることがあります。
トイレは毎日使う場所なので、寒いと非常に不快です。
さらに、寒いとトイレに行く気が失せてしまうような人もいます。
そこで今回は、高気密高断熱住宅のトイレが寒い原因と、トイレを寒くしない設計のポイントについて紹介します。

□高気密高断熱住宅でトイレが寒い理由とは？

高気密高断熱住宅の場合でもトイレが寒いことは、多くの人が抱えている悩みです。
そこで、高気密高断熱住宅のトイレが寒い理由を2つに分けて紹介します。

1つ目の理由は、トイレの空気が循環していないことです。
空気が循環していないと寒くなってしまうことがあります。

なぜ、空気が循環していないときに室温が下がってしまうのでしょうか。
そもそも、部屋が暖まるには、暖房によって与えられる熱の量が部屋から逃げる熱の量より大きい必要があります。
そして、高気密高断熱住宅は、それらの差が大きいため部屋が暖まりやすい仕組みとなっています。

しかし、暖房器具のないトイレは、熱が与えられずに逃げていく一方なので寒くなる傾向があります。
高気密高断熱住宅は一般的な住宅よりも外気の影響を受けにくいですが、少しは影響を受けるので、少しずつ室温が下がっていきます。

2つ目の理由は、そもそも気密性能に欠陥があることです。
本来、換気するためにある換気口は、気密測定の際に塞いでしまいます。
そのため、換気口を含めた全体の気密性能は分かりません。
換気口が気密性能を下げていることが原因の可能性があるので、1度点検をした方が良いかもしれません。

□高気密高断熱住宅のトイレを寒くしない設計のポイントとは？

では、トイレを寒くしないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

最も良い対策は、外壁に接触しない場所にトイレを作ることです。
冬は外壁から冷たさが伝わってくるので、外壁からトイレを離すことである程度の寒さは対策できます。

また、しっかりと気密処理を行うことも重要です。
高気密高断熱住宅といっても、気密漏れがあれば意味がありません。
そのため、気密性を高めると意外に寒さを抑えられる可能性があります。

□まとめ

トイレの寒さについて原因は複数考えられます。
原因を根本から改善して快適な生活を送れるようにしましょう。
高気密高断熱住宅に興味がある方は、ぜひご相談ください。