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スタッフブログ
代表コラム
「お引き渡しはゴールではなく、新しいお付き合いの始まり」
住宅会社では、お引き渡しの日を「完成」と表現することがあります。確かに、一つの家が完成し、お客様へ鍵をお渡しするその日は、とても大切な節目です。私たちにとっても、お客様にとっても、何カ月もの打ち合わせや工事を経て迎える特別な一日です。しかし、私はいつもこう考えています。お引き渡しは、ゴールではありません。むしろ、お客様との本当のお付き合いが始まる日だと思っています。
家は、建てた瞬間が一番価値のあるものではありません。10年後、20年後、30年後も安心して暮らせること。子どもたちが成長し、家族の思い出が積み重なっていくこと。その時間こそが、家の本当の価値だと私は思っています。だから私たちは、お引き渡しの日に「ありがとうございました」で終わる会社にはなりたくありません。「これからもよろしくお願いします。」そう言える会社でありたいのです。
私は定期点検に伺う時間が好きです。もちろん、建物に不具合がないかを確認することも大切です。しかし、それ以上に楽しみにしていることがあります。それは、ご家族の変化を見ることです。初めてお会いした頃は、小さかったお子さんが小学生になっていたり、中学生になっていたり。「この前まで赤ちゃんだったのに、もうこんなに大きくなったんですね。」そんな会話が自然と生まれます。新しい家族が増えていたり、お庭に植えた木が大きく育っていたり。家だけではなく、ご家族の暮らしも一緒に育っていることを感じられる瞬間があります。住宅会社として、これほど嬉しいことはありません。
私たちはオーナー様イベントも開催しています。夏祭りや感謝祭などを通して、多くのオーナー様とお会いする機会があります。そこでは住宅の話をしている時間よりも、近況報告をしている時間の方が長いかもしれません。「子どもがサッカーを始めたんですよ。」「大学受験なんです。」「孫が生まれました。」そんな何気ない会話が、私は本当に好きです。家づくりだけのお付き合いだったら、こんな時間は生まれません。だから私は、イベントは会社の行事ではなく、ご家族との再会の場だと思っています。
もちろん、家は長く住めば住むほど、メンテナンスが必要になります。設備の交換や外壁の塗り替え、暮らし方の変化に合わせたリフォームなど、その時々で住まいに求められることも変わっていきます。だからこそ、「何かあったらタカ建築に相談しよう。」そう思っていただける存在でありたい。家を建てた会社だからではなく、暮らしを一緒に考えてくれるパートナーだから相談したい。そんな関係を築いていきたいと思っています。
実は、お客様からこんな言葉をいただくことがあります。「建てて終わりじゃないんですね。」私は、その言葉がとても嬉しいです。住宅会社は、家を建てることが仕事だと思われがちです。もちろん、それも間違いではありません。しかし、私たちが本当に目指しているのは、家を建てることではなく、お客様の暮らしを支えることです。困った時に頼っていただけること。嬉しい出来事を報告していただけること。何十年経っても、気軽に会社へ立ち寄っていただけること。そうした関係こそ、私たちが大切にしている財産です。
創業者である父は、「家づくりは幸せなこと」だと話していました。私は、その想いを受け継ぎながら、さらに一つ加えたい言葉があります。「幸せは、お引き渡しの日だけでは終わらない。」家族の暮らしは、お引き渡しの日から始まります。子どもたちの成長も、ご夫婦の人生も、その家とともに歩んでいきます。だから私たちは、その歩みに寄り添い続けたい。住宅会社としてではなく、人生のパートナーとして。それが、タカ建築が目指す家づくりです。
最後に、私は社員にもいつも伝えています。「家を建てたお客様」ではなく、「これから何十年もお付き合いするオーナー様」として接してほしい、と。その意識があるだけで、言葉も、行動も、仕事への向き合い方も変わります。お引き渡しは、一つの区切りではあります。でも私たちにとっては、新しいご縁の始まりです。これからも、一人でも多くのオーナー様と、10年後、20年後、30年後も笑顔でお会いできる会社でありたいと思っています。
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